Unityちゃんを動かしてみる

2014年11月6日(木)
薬師寺 国安
 

Unityちゃんをジャンプさせる

まず、「Project」内の「Locomotion」フォルダーにある「Locomotion.controller」を選択し、「Animator」タブをクリックします。すると、「Any State」と6角形の「Locomotion」が表示されますので、この「Locomotion」をダブルクリックします。

各種の「State」(状態)が、矢印付きの線で結ばれて表示されます。「Animator」はUnity4から追加された「Mecanim」のコアとなる機能で、アニメーションシステムを管理する仕組みになります。この画面には、アニメーションの「State」と「Transition」(遷移)が表示されています(図20)。

図20:アニメーションの「State」と「Transition」が表示されている(クリックで拡大)

次に、画面上の何もないところでマウスを右クリックし、表示されるメニューから[Create State]ー[Empty]と選択してください。すると、「New State」という新しい「State」が作成されます。「New State」を選択し、[Inspector]で名前を「Jump」に変更します(図21)。

図21:「Jump」という新しい「State」が作成された(クリックで拡大)

次に、「Jump」の「State」を選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューから、「Make Transition」を選択します。すると矢印線が出てきますので、「WalkRun」の「State」と結びつけます。今度は「WalkRun」を選択して、同じ手順で「Jump」と結び付けてください(図22)。

図22:「Jump」と「WalkRun」の「State」をお互いに矢印線(Transition)で結んだ(クリックで拡大)

次に、画面の左隅下にある「Parameters」の「+」をクリックして、表示される一覧から「Bool」を選択します。「New Bool」という「Parameters」が追加されますので、名前を「Jump」としておいてください。

次に、「Jump」から「WalkRun」に延びている矢印線を選択します。「Inspector」内の「Conditions」にある「+」アイコンをクリックします。「Exit Time」が追加されますので、上下「▼」を選択して、表示されるリストから「Jump」を選択し、値に「false」と指定します(図23)。

図23:「Jump」を選択、値に「false」を指定する(クリックで拡大)

次に「WalkRun」から「Jump」に延びている線を選択して、同じ手順で「Conditions」に「Jump」を選択し、値に「true」を指定します。

最後に、「Jump」の「State」を選択し、「Inspector」内の「Motion」の横にある小さな「◎」をクリックして「Select Motion」画面を表示し、一覧の中から「RunJump_ToLeft_2」を選択します(図24)。

図24:「Motion」に「RunJump_ToLeft_2」を指定する(クリックで拡大)

これで、「Animator」の設定は終わりです。
次にScriptを記述します。

ジャンプ用Scriptの記述

「Hierarchy」から「unitychan」を選択し、「Add Component」から[New Script]を選択します。「Name」に「UnitychanJump」と指定し、「Language」に「Java Script」を指定し「Create and Add」をクリックします。すると、「Inspector」内に「UnitychanJump(Script)」が追加されます(図25)。

図25:「UnitychanJump(Script)」が追加された(クリックで拡大)

「Script」内の「UnitychanJump」をダブルクリックします。MonoDevelopが起動しますので、リスト2のコードを記述します。

スペースキーでUnityちゃんがJumpするコード(UnitychanJump.js)

function Update () {                            (1)
 var myAnimator=GetComponent(Animator);         (2)
 if (Input.GetKey(KeyCode.Space))
 {
  myAnimator.SetBool("Jump",true);            (3)
 }

 var state:AnimatorStateInfo=myAnimator.GetCurrentAnimatorStateInfo(0);
 if(state.IsName("Locomotion.Jump"))
  {
    myAnimator.SetBool("Jump",false);         (4)
  }
 }
  1. function Updateは初めから記述されている関数です。この中に処理を記述します。
  2. GetComponent関数でAnimatorコンポーネントを取得し、変数myAnimatorで参照します。
  3. キーボードから入力されたキーがSpaceなら、SetBoolでJumpパラメーターにtrueを指定します。
  4. GetCurrentAnimatorStateInfo(0)でAnimatorの現在の状態を取得し、変数stateに格納します。そのAnimatorの名前がLocomotion.Jumpなら、SetBoolでJumpのパラメーターにfalseを指定して、次のJumpに備えます。

入力後、MonoDevelopでビルドしてエラーが出なければ、MonoDevelopを終了します。プレイ画面で実行すると、動画2のようにSpaceキーでジャンプできるようになりました。

動画2:Spaceキーでジャンプ!

この動画に表示されている、右隅上の「Change Motion」のメニューは不要ですね。これ以降の回で消す方法を解説します。

この「Scene」画面をUnityメニューの[File]ー[Save Scene as]と選択して、「Unityちゃんを動かす」というファイル名で保存しておいてください。

今回はこれで終わりです。次回はこのUnityちゃんの動きを使った、簡単なゲームを作ってみたいと思います。お楽しみに。

薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

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