競技部門1位のチームメンバーが解説する、ETロボコンの攻略ポイント(後編)
5. 関西連合
ETロボコン2012 CS大会では関西地区から出場した3チームが、それぞれ何かしらの賞を受けることができました。開催地区にて実施されている「独自勉強会」が大きく寄与したことはもちろんですが、選手主導で活動している「関西連合」こそが、関西勢の強さの本質であると筆者は考えています。
5.1. 関西連合とは
「関西連合」は関西地区の参加チームの有志が集まり、ETロボコンに関する情報交換を行う活動です。ETロボコン2012から活動を開始し、現在では5〜6チームが活動に参加しています。選手が主導となっているため、参加者の生の意見が飛び交う活動となっています。
5.2. 活動内容
ETロボコン2012の期間中は下記のような活動を実施しました。
- 前年度のモデルをベースとしたLT(Lightning Talk)
- 地区大会後のリベンジ大会開催
- 北陸地区リベンジ大会に合同で参戦
- 意見交換(という名の飲み会)
このような活動を通じて、自チームの取り組みを他チームへ展開し、また、他チームの取り組みを参考にする、という「技術のGive and Take」ができました。何より、連合内のチームはライバルであり同志でもあります。これが競争心に火を付け、モチベーション向上につながりました。これがCS大会入賞の原動力となったように思います。
ETロボコン2012を終え、各チームとも世代交代により、ETロボコンから卒業するメンバーもいることでしょう。しかし、その卒業生が新たにETロボコンに参戦した新入生に技術を伝承する、そんな活動になればいいと筆者は思っています。
ETロボコン2013でも関西連合の活動は継続していきます。関西地区で参戦するチームに限らず、ぜひ関西連合の活動に参加してはいかがでしょうか?
6. まとめ
以上が「猪名寺駅前徒歩1分」のETロボコン2012でした。総括すると、いくつかの取り組みが功を奏したものの、決して「特別な」もしくは「革新的な」取り組みをした、ということはありません。「CS大会の競技部門で優勝するチーム=天才エンジニア集団」のように思う方もいるかもしれませんが、どのチームにも等しく優勝の可能性はあるのです。
我々のチームも既にETロボコン2013に向けて動き出しています。ETロボコン2012 競技部門のチャンピオンとして、ETロボコン2012以上の走行体を作り上げ、競技部門の連覇・総合優勝を狙います。本記事を読んでETロボコンに興味を持った方は、ぜひETロボコンに参戦しましょう!ものづくりを本気で楽しめる環境がそこにきっとあるはずです。
【参考リンク】
(リンク先最終アクセス:2013.04)