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【マンガ】第20話 フリーランスのススメ(その12)~繁忙期の乗り越えかた~

2017年5月8日(月)
高田 ゲンキ(たかた・げんき)
ベルリン在住のイラストレーター(兼漫画家)、高田ゲンキが送るコミックエッセイ
『ライフハックで行こう!』、第20話です(第19話はこちら)。

今回は、僕が独立して最初に直面した繁忙期を乗り越えた方法をシェアします!――


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可能ならば計画的なスケジュール組みが望ましいが…

独立当初は仕事が来なくて悩んだこともありましたが、その後の営業の効果が出始めると、たった数ヶ月で文字通り「さばききれないほどの仕事」が舞い込んでくるようになりました。なぜそんなに仕事が舞い込んだのかと言えば、適切なマーケットに対して、適切なマーケティング(営業)をしたからだったのだと思うのですが、とにかく自分の立てた仮説や予測が正しかったことが証明されて嬉しかったのと、ずっと渇望していた「がむしゃらに仕事をできる環境」が与えられたのとで、来る仕事は喜んで全部引き受けて、狂ったように描き続けました。

とは言え、あまりの仕事の詰め込みすぎはやがて心身を蝕み、次第に「これ以上仕事を受けるのは無理かな…」と思い始めるようになります。しかし、当時の僕にはどうしても仕事を断りたくない理由がありました。フリーランスの世界では「駆け出しのフリーランサーが自己都合で仕事を断ろうものなら、二度と仕事がもらえなくなる」と常識のように言われていたからです(13年経った今も同じではないかと思います)。

もちろん、駆け出しフリーランサーでも可能な限り計画的なスケジュールを組み、最低限の休暇・休息や充分な睡眠を取るのが最善ということは言うまでもないのですが、それでも当時の僕と同じような理由で、今なんとか繁忙期を乗り越えなければならない人に向けて、今回も前話に続き、僕が最も尊敬するイラストレーターの大寺聡さんに救っていただいた話をシェアしました。

忙しすぎると視野が狭くなる

〆切に追われながら、ひとりでずっと籠って仕事をしていると、だんだん思考回路がループし始めて視野が狭くなりがちです。そうなると言わば軽いパニック状態になってしまい、本来処理できるタスクさえも上手くこなせなくなり、どんどん悪循環にハマって行くことが多いのです(仕事に慣れない駆け出しの時期は特に)。

この時の僕はそんなことは自覚せずに、とにかく藁をもつかむ思いで大寺さんにメールをしたのですが、結果として大寺さんからのメールによって冷静さを取り戻すことができたのでした。

大寺さんがこの日僕に送ってくれたメールは、ほぼマンガで紹介した内容の通りで、具体的・技術的な解決法などではありませんでした。しかし、最も忙しかった時期の大寺さんが、同時に僕の2倍以上の案件量をこなして、それを(大変な思いをしながらも)やり切ったことがある…という話は、僕の中で非常に大きな励ましになりました。励ましと言っても、精神的な話だけではありません。

どういうことかと言うと、大寺さんは僕より低スペックの制作環境で僕の2倍以上の仕事をしていた(大寺さんの話は当時から更に5年以上前であり、当然古いMacを使用していた)ということで、つまり当時としてはそれなりにスペックの高いMacを使っていたのに限界を感じていた僕は、何かしら制作フローに問題やロスがある(ポジティブに言えば改善の余地がたくさんある)に違いないと確信したのです。そして「大寺さんだったら、この状況でどうやって仕事をするか?」と自分なりにイメージして、複数案件の管理方法やアプリケーションの操作法(ショートカットをより多用したり、自分でカスタマイズする等)、更には絵そのものの捉え方(デッサンに立ち返る、等)などを見直したところ格段に生産力が向上し、僕は最初の繁忙期をなんとか乗り切ることができたのでした。

「限界に挑戦するべき」か「キャパを超えないように管理するべき」か

ただ、もちろん駆け出しとは言え、無理は禁物です。仕事を断ったとしても「二度と仕事がもらえない」ことはないはずですし、もしそういうクライアントがいても、別のクライアントを探せば済む話です(←というのはイラストレーターやデザイナーの話で、業種・業界によっては違うかもしれませんが…)。実際、当時僕に「最初から仕事を詰め込みすぎると、案件をまわしきれなくなって〆切を落とす(間に合わないという意味)から、自分のキャパ以上には引き受けない方が良いよ」と、自分の経験を踏まえて優しく助言してくれた同業の先輩もいて、「いざとなったら駆け出しでも断るべきなんだ」という選択肢を得られたので、その言葉にも非常に救われました。

結局、「限界に挑戦するべき」か「キャパを超えないように管理するべき」かという問題に関しては正解はなく、各々が適性に応じて選択していくべきなんだと思っています。それを自分で決められるのも、またフリーランスならではの特権なのです。

僕の場合は「限界(と言うより限界以上)への挑戦」を選択したわけですが、フリーランサーが膨大な案件を乗り越えると、そこには甘いご褒美があります。それが「ギャランティ(報酬)」です!(笑)。次回はそんな、ギャラの話をお送りしたいと思います。どうぞお楽しみに!

【マンガ】第21話 フリーランスのススメ(その13)~フリーランスの初任給~を読む


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著者
高田 ゲンキ(たかた・げんき)
ベルリン在住のイラストレーター/マンガ家。1976年生、神奈川育ち。 2004年にフリーランスとして活動開始以来、Macを中心としたフルデジタルでの制作環境を活かして場所や業界慣習にとらわれない自由なワークスタイルを確立。2012年に夫婦でドイツ・ベルリン移住。自身の仕事術やライフハック術、人生論、ベルリンの生活の様子などをブログ『Genki Wi-Fi』とマンガプロジェクト『ライフハックで行こう!』で発信中。ご意見、ご感想、応援のメッセージはこちらから。Twitter(@Genki119)でマンガ更新の告知や、おまけマンガを更新中! 是非フォローしてください!

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