PR

【マンガ】第33話 フリーランスのススメ(その21)~著作権を味方につけろ!(後編)~

2017年12月24日(日)
高田 ゲンキ(たかた・げんき)
ベルリン在住のイラストレーター(兼漫画家)、高田ゲンキが送るコミックエッセイ
『ライフハックで行こう!』、第33話です(第32話はこちら)。

3回にわたってお送りしてきた著作権に関するお話。今回はその完結編です――


reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

reactive-lightbend-platform

著作権と著作者人格権

3回にわたって著作権に関する経験談をお送りしました(前編はこちら中編はこちら)。

著作権はイラストレーターに限らずクリエイターにとって非常に大事な権利ですが、ある程度法律の知識がないと理解しにくい部分も多いので、なんとなく分からないままにしている人が多いのが現状です。場合によってはそこにつけこんでクリエイターに不利な契約を結ぼうとする悪質な業者も少なくないので、警鐘の意味も込めて今回のエピソードを描きました。

クリエイターが著作権を譲渡すべきかという問題に関しては、業種・業界にもよりますし個人個人で考えや状況も異なるので、必ずしも「絶対に譲渡すべきではない」と断言はできませんが、僕自身はイラストレーターとして仕事をする上で、よほどのことがない限り著作権は譲渡すべきではないと考えています

また、著作権以上に知られていないのが、今回のエピソードでも取り上げた著作者人格権です。こちらは著作権を譲渡した場合でも、その後の著作物の扱いにおいて著作者の意志が尊重されるための権利で、著作権と並んでクリエイターにとっては重要な権利と言えます。ただ、(マンガでも触れましたが)近年は著作権譲渡の契約を交わす際に、著作者に著作者人格権の行使の放棄も合わせて誓約させるケースが増えているので、その点も合わせてクリエイターはよく確認し、少しでも自分の権利が侵害されそうな内容だと感じたら、安易に締結せずに確認することをおすすめします。

法人相手に争う場合、本当にフリーランスは弱いのか

今回のエピソードで著作権・著作者人格権の重要性と合わせてもうひとつ伝えたかったのは、フリーランサーが法人クライアントと争わざるを得ない場合、「立場が弱いのは本当にフリーランサー側なのか?」という問題に関してです。フリーランサーをしていると「フリーランスは個人だから立場が弱い」とか「報酬や権利をめぐって法人相手に争っても勝ち目がない(泣き寝入りせざるをえない)」という声を本当に耳にタコができるほど聞くのですが、10年以上フリーランスをしてきた僕自身は必ずしもそうでもないと感じています。

この事件に限らず、何度かクライアントと契約問題で揉めて争わざるを得ない状況を経験しましたが、大企業が相手でも交渉や駆け引き次第では泣き寝入りせずに、こちらの権利を守ることができると感じています。特に大企業は社会的信用を失った時の損害も甚大なので、クライアント(法人)が自分(フリーランサー)の権利を侵害することは、短期的な小さな利益にはなるかもしれないが、長期的に見るとはるかに大きなものを失うということを理解してもらうのが最も有効な手段と考えています。

ただ、フリーランサー側が少数のクライアントに依存している状態だと、いくら正当な主張でも伝えにくいものなので、僕はなるべく仕事やクライアントを分散することが大事だと考えています。

法律の知識がない人はどうすればいいか

とはいえ、僕が悪質なクライアントから自分の権利を守って来られたのは、ひとえに法知識に詳しい妻の助けのおかげと言えます。では、法律の知識がない人や、法律に詳しい人が身近にいない場合はどうするべきかというと、その業種・業界に詳しい専門家をネットなどで探して相談するのが良いでしょう。長年フリーランスをしている同業者の先輩に相談するのも有効です(ただし法律の専門家ではないので、ひとりの意見を鵜呑みにせずに複数から意見を聞くのが良い)。

また、これはイラストレーター限定ですが、イラストレーターズ通信の会員になるという手段もあります(有料)。イラストレーターズ通信は森流一郎さん(ご自身もイラストレーター)が主催されている日本最大のイラストレーター団体で、僕自身も駆け出しの頃に数年間所属してお世話になっていました。イラストレーターズ通信のすごいところは、会員が団体のWebサイトや年鑑を通して仕事を得やすくなるだけでなく、団体が顧問弁護士と契約しているので、無料で弁護士にメールで法律相談ができるという点です。実際、我々夫婦も所属期間中に弁護士の方に相談して助けてもらったことがありました。会員限定の掲示板などで活発に会員同士の情報交換がされているので、プロモーションをしたい人や仕事の方向性、法律関連で不安な事があるイラストレーターは入会を検討してみてください(なお、これはイラストレーターズ通信の宣伝ではなく、ひとつの選択肢として僕自身の経験から紹介しました)。

なお、イラストレーターズ通信のブログでも、森流一郎さんが著作権を譲渡すべきではない理由について書いている記事があります。ぜひそちらも参考にしてください。

Blog イラストレーターズ通信 「著作権譲渡にNO!

次回の第34話は1月14日(日曜日)更新予定です!

電子書籍、出ました!

『ライフハックで行こう!〜ThinkIT edition〜 僕らのベルリンライフ編』の電子書籍が出ました! 僕の視点から見たベルリンの魅力が詰まった一冊、是非お楽しみください!(本書はThinkIT掲載の1話〜8話に若干の加筆修正をしたものです)。

ご購入はこちらから!

シェアしてください!

このマンガを読んで面白いと思っていただけたら、ぜひSNS等でシェアしてしていただけると励みになります!

また、過去のエピソードはこちらからご覧いただけます。

シェアはこちらから↓
著者
高田 ゲンキ(たかた・げんき)
ベルリン在住のイラストレーター/マンガ家。1976年生、神奈川育ち。 2004年にフリーランスとして活動開始以来、Macを中心としたフルデジタルでの制作環境を活かして場所や業界慣習にとらわれない自由なワークスタイルを確立。2012年に夫婦でドイツ・ベルリン移住。自身の仕事術やライフハック術、人生論、ベルリンの生活の様子などをブログ『Genki Wi-Fi』とマンガプロジェクト『ライフハックで行こう!』で発信中。ご意見、ご感想、応援のメッセージはこちらから。Twitter(@Genki119)でマンガ更新の告知や、おまけマンガを更新中! 是非フォローしてください!

連載バックナンバー

Think IT会員サービス無料登録受付中

Think ITでは、より付加価値の高いコンテンツを会員サービスとして提供しています。会員登録を済ませてThink ITのWebサイトにログインすることでさまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think IT会員サービスの概要とメリットをチェック

他にもこの記事が読まれています