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| HTMLとJavaScript非互換性の問題 | ||||||||||||||
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教材コンテンツが表示できない、あるいは表示が乱れる原因の多くはHTMLとJavaScriptの非互換性にあります。 前述の動画インライン再生では、<OBJECT>タグで動画再生ソフトとしてWindows Media Player を指定しているため、Linuxでは動作しないという問題がありました。これは<embed>タグも併用することで解決することができます。 |
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<OBJECT ALIGN=TOP CLASSID="CLSID:22D6F312-B0F6-11D0-94AB-0080C74C7E95" WIDTH="50px" HEIGHT="50px">
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<OBJECT ALIGN=TOP CLASSID="CLSID:22D6F312-B0F6-11D0-94AB-0080C74C7E95" WIDTH="50px" HEIGHT="50px">
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もっと簡単な例として、音声ファイルの自動再生を見てみましょう。これも<embed>タグを追加すれば解決します。 |
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<BGSOUND SRC="snm0001.wav" LOOP=2>
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<BGSOUND SRC="snm0001.wav" LOOP=2>
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表示の乱れの原因の1つに、HTMLの仕様の違いがあります。例えば、行間をきっちり合わせるために、<p>タグで行間を設定したページがありました。しかし、本来は<div>タグを使うべきであり、Mozillaでは<p>タグで行間は設定できません。この場合には、<p>タグを<div>タグで置き換えるだけで修正できます。 このように実際には些細な違いが多いのですが、ちょっとした非互換性でまったく表示されなかったり、乱れたりすることが分かりました。互換性の高いHTMLの記述方法の知識を啓蒙することが必要だと痛感しました。 |
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| 起動時間の遅さの問題 | ||||||||||||||
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今回使用したLinux PCで子ども達に不評だった点に起動時間の遅さがあります。アカウントを共通にして、自動ログインを設定したこともあり、だいたい起動に3〜4分を要します。子ども達の1回の集中力の限界が3分といいますから、この起動時間の遅さはかなり問題でした。 ただ、子ども達は柔軟でした。PCラックにLinux PCを取りに行き、その場で電源を入れ、モニタを開けたまま運んでくるという技を開発したのです。教室に戻ってくる間に起動がはじまり、机の上において先生の話を少し聞くと、もう立ち上がっているという寸法です。 |
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| 外部メディアの操作の問題 | ||||||||||||||
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本実証実験では、USBフロッピーディスクドライブとUSBメモリを使用しました。デジカメ写真のコピーや、作成途中のファイルの保存が目的です。しかし、これらの外部メディアの操作は、子ども達にとって思いの外難しいものでした。 特にドライブやメディアの「マウント」という概念は、小学生には理解しにくいようです。また、マウント先が「/mnt/media/sda1/…」のように、ホームから遠いディレクトリにあるだけで、たどり着けない子どもが続出です。 マウントボタンを用意したり、マウント先にシンボリックリンクを張るなど、改良を重ねて実験後半はかなりスムーズになりました。これは一例ですが、この他にもメニューを並べ替えたり、英語だった表記をひらがなに直すなど、数多くの細かい改良を行いました。Linuxデスクトップの操作性は最近急速に向上しましたが、初心者にとっては、まだまだ使いづらい面があるのは確かです。 |
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![]() 写真3:改良されたLinuxデスクトップ |
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| つくば市の実証実験を終えて | ||||||||||||||
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つくば市の5つの小中学校の約2000名の子ども達にLinux PCを使って頂きました。すでに述べたように課題や苦労も多かったのですが、子ども達が生き生きとLinux PCを使っている姿を見ると、「Linuxもここまで来たか」と感慨深いものがありました。 ある学校では、授業がはじまるときに「ノートPC取ってきて」と子ども達にいうと、少し古いWindows PCではなく、自然とLinux PCを持ってくるようになったそうです。もっとも「リナックス」という単語は、OSの名前ではなく、最後までメーカの製品名だと思っている節もありました。 子ども達にとって、WindowsかLinuxかというOSの違いよりも、動作が軽快な新しいLinux PCの方が人気があるというだけのことかもしれません。でも、それは本来あるべき姿です。大切なのはメーカやOSの種類ではなく、IT活用教育の中身なのですから。 Linux PCが単にIT活用授業に使うコンピュータの1つとして認知されたこと、それ自体が大きな成果ではないでしょうか。 |
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