実践!Kinect基本プログラミング 1

Kinect for Windows SDK1.5と1.0からの変更点

Kinect for Windows SDK1.5と1.0からの変更点

2012年05月21日にKinect for Windows SDK 1.5がリリースされました。Kinect for Windowsでアプリケーションを開発するには、Kinect for Windows SDK 1.5が必要です。

Kinect for Windows SDK1.5の変更点は以下の通りです。SDK1.0とSDK1.5には100%の互換性があります。

  1. Kinect for Windows Developer Toolkitが追加。
  2. Kinect データの記録やプレイバックが行える開発補助ツール、Kinect Studioの追加。このKinect StudioはWindowsアプリケーションと組み合わせて使用する必要があります(図5)。
  3. Near Rangeでの骨格追跡が可能に。
  4. いすに座った状態での骨格追跡が可能に。
  5. ランタイムの改善。
  6. RGBイメージ品質の向上。
  7. 骨格追跡において、関節方向の情報が取得可能に 。
  8. 音声認識で日本語がサポートが追加。
  9. Face Tracking SDKで顔面位置(まゆ毛、口、顔の向き)追跡が可能に。

インストール方法や環境構築については次回で解説いたします。

Kinect Sensorの設置場所

Kinect Sensorの設置場所は、60cm~180cmの高さ内で、プレイヤーの全身がカメラに収まる安定した場所に置いてください。Kinect センサーの仕様は表1のようになります。筆者は液晶ディスプレイ上に「マウントフォルダー for Kinect」を使用し設置しています(図5)。

表2:Kinect センサーの仕様

センサー 説明
視野角 垂直43°
水平57°
チルト範囲 ±28°
フレームレート 30フレーム/秒
深度カメラ解像度 QVGA(320×240)
RGBカメラ解像度 VGA(640×480)
音声フォーマット 16kHz、16bit モノラルPCM

Kinect Studioを動かしている動画

 

 図5:筆者のKinect for Windowsの設置場所(クリックで拡大)

実写と楕円の画像を合成して楕円の中をくぐり抜ける動画

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