モデル審査について
モデル審査について
モデル審査については、本部審査委員長を務める渡辺博之氏から説明があり、特にアーキテクト部門における企画書の重要性が説明された。どうやって作るか、分かり易く書かれているかということ以上に、誰のためにどんなことを考え、何がしたいのかといった企画の主旨や目的を訴求してほしいと渡辺氏は強調した。
次に紹介された昨年の傾向では、技術力をアピールしたいというチームと、純粋に面白さをアピールしたいチームの、大きく2つの傾向にわかれたということだった。昨年は同時優勝した2チームは、実用性のある片付けロボットと、感動や面白さを生むRPGロボットであり、2つの傾向を象徴する存在だったという。
企画から先のモデル作りについては、今回から3つのクラスにわかれるということもあり、それぞれの特性を明確にして規約に盛り込んでいくと説明した。
具体的には、プライマリークラスはモデリング能力と要素技術、アドバンストクラスは仕様変更など理不尽な要求に対応できるソフトウェアアーキテクチャーや新走行体の制御戦略、アーキテクト部門(クラス)はシステムアーキテクトと技術要素であると渡辺氏は説明した。
新型マインドストームEV3の登場は・・
これまで紹介してきたように、ETロボコン2014では、デベロッパー部門の2クラスとアーキテクト部門を合わせた3つの競技で構成されることとなり、参加者は自分のレベル、目的に合わせて参加できるようになった。大会に多く参加しているベテランチームも、新型ロボットの登場などによって、新たな参加のモチベーションが湧いてくるのではないだろうか。
また、昨年9月に発売を開始した新型マインドストームのEV3については、開発環境の整備を待って導入を進めたいとし、2015年を移行期間、2016年からは本格的に移行したいという考えを示した。
いよいよ3月からは各地で実施説明会、参加申し込みが始まる。新人エンジニア育成のため、技術レベルを高めるためなど、目的は様々だが、楽しみながら開発技術の向上ができる本大会への参加を検討してみてはいかがだろうか。
【関連リンク】
(リンク先最終アクセス:2014.02)
- この記事のキーワード :
関連記事
ETロボコン2014チャンピオンシップ大会レポート(前編)
2015年1月7日 18:00
次世代エンジニアはここから生まれる!?ロボットオリンピックWROの新たな挑戦とは
2013年7月4日 23:30
競技部門1位のチームメンバーが解説する、ETロボコンの攻略ポイント(前編)
2013年4月11日 22:00
競技部門1位のチームメンバーが解説する、ETロボコンの攻略ポイント(後編)
2013年4月18日 20:00
入門者も参加しやすくなったETロボコン2013と、2012チャンピオンシップ大会レポート
2013年4月5日 7:00
ETロボコン2014チャンピオンシップ大会レポート(後編)
2015年1月14日 18:00
バックナンバー
この記事の筆者
“オープンソース技術の実践活用メディア” をスローガンに、インプレスグループが運営するエンジニアのための技術解説サイト。開発の現場で役立つノウハウ記事を毎日公開しています。
2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。クラウドネイティブ技術に特化したビジネスセミナー「CloudNative Days」や、Think ITと読者、著者の3者をつなぐコミュニティづくりのための勉強会「Think IT+α勉強会」、Web連載記事の書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。
また、エンジニアの独立・起業、移住など多様化する「働き方」「学び方」「生き方」や「ITで社会課題を解決する」等をテーマに、世の中のさまざまな取り組みにも注目し、解説記事や取材記事も積極的に公開しています。
筆者の人気記事
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。



