LifeKeeperのすべて 6

LifeKeeper for Windowsのインストール

はじめに   第2回と第3回で紹介した「LifeKeeper for Linuxのインストールと操作」に続いて、第4回と第5回は「LifeKeeper for Windowsのインストールと操作」を紹介する。LifeKeeper for Windowsの特徴   LifeKeeper for Wi

クラスタソリューショングループ, 小野寺 章

2005年12月16日 20:00

はじめに

   第2回と第3回で紹介した「LifeKeeper for Linuxのインストールと操作」に続いて、第4回と第5回は「LifeKeeper for Windowsのインストールと操作」を紹介する。

LifeKeeper for Windowsの特徴

   LifeKeeper for Windowsは、Windows Server向けのHAクラスタ製品である。Windows Serverスタンダード版でのHAクラスタ化が可能な上、異なるOS間、異なるエディション間、同一構成ではないサーバ間(異なるサーバブランド)でも HA化が可能である。

   対応しているOSについては表1を参照していただきたい。
 

Windows 2000 ファミリ
Professional
Server
Advanced Server
Datacenter Server
Windows Server 2003 ファミリ
Web Edition
Standard Edition
Enterprise Edition
Datacenter Edition
表1:対応OS

   LifeKeeper for WindowsではSCSI/SAN環境の共有ストレージでのHAクラスタ化とミラーリングをサポートしている。ミラーリングは標準で添付されている LifeKeeper Data Replication for Windowsによって行うことが可能になっている。

   また、ミラーリングでは同期/非同期の選択により信頼性の向上とネットワークパフォーマンスの向上が可能である。

   HAクラスタ化できるサポートノード数は最大32ノードになっており、MSCSによるサポートノード数の4倍以上になる。

   Comm Path(通信経路)の設定では、TCP/IPとTTYに加えて共有ディスク上でのディスクを使用した通信経路によって安全性の向上をはかっている。

   また、GUIが日本語化されているほか、日本語マニュアルが標準で添付されている。

共有ストレージ SCSI/SAN環境
Data Replication(単体稼動可能) 同期/非同期モード
サポートノード数 32ノード
Comm Path TCP/TTY/DISK
動作CPU 32bit
GUIの日本語化
マニュアルの日本語化 標準添付
表2:LifeKeeper for Windowsの機能仕様

LifeKeeper for Windowsのインストール

   今回、LifeKeeper for Windowsで紹介するHAクラスタシステムの構築は、図1の環境を想定している。
 

クラスタ構成イメージ
図1:クラスタ構成イメージ

クラスタソフト LifeKeeper for Windows v5.0
OS Windows 2003 Server
サーバ構成 ネットワークインターフェースが2つ
ドライブ構成 C:\(OSとLifeKeeperのインストール領域)
D:\(共有ディスク)
表3:クラスタ構成


   LifeKeeper for Windowsの動作環境については当社のWebページ上にある「プランニングおよびインストールの手引き」に記載されている「第1章 LifeKeeper環境のプランニング」で確認していただきたい。
 

プランニングおよびインストールの手引き
http://www.10art-ni.co.jp/product/lifekeeper/windows/manual/LKInstall.pdf

LifeKeeper for Windows評価版の入手方法

   評価版の入手方法については「第2回:LifeKeeper for Linuxのインストール」を参照していただきたい。Linux版の手続きと若干異なる部分としては、OSを選択する際にWindowsを選択することがあげられる。

   今回、ダウンロードするファイルは表4にあげた2種類である。
 

LifeKeeper Core(setup.exe)
ダウンロードサイトにアクセスし「Core」というディレクトリの「setup.exe」というファイルをダウンロードする。
LifeKeeper Data Replication for Windows(setup.exe)
ダウンロードサイトにアクセスし「LKDR」というディレクトリの「setup.exe」というファイルをダウンロードする。
表4:ダウンロードするファイル

   その他にも「Documentation.zip」というドキュメントを圧縮したファイルがあるので必要があればダウンロードする。また 「LKRelNotes.pdf」というLifeKeeper for WindowsのRelease Notesと「LKDRRelNotes.pdf」というLifeKeeper Data Replication for WindowsのRelease Notesも必要があればダウンロードする。

   これで必要なファイルが用意でるのでLifeKeeperのインストールを行う。インストール作業には以下の2つのステップがある。

  1. LifeKeeper Coreのインストール
  2. LifeKeeper Data Replication for Windowsのインストール
表5:インストールの手順

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