LifeKeeper for Linuxの入手方法
LifeKeeper for Linuxの入手方法
LifeKeeper for Linux(以下LifeKeeper)はSteelEye社のサイトから無償でダウンロードでき、評価版ライセンスで評価することができる。ライセンス の具体的な入手方法は以下のURLに記載されているので参考にしていただきたい。
http://www.10art-ni.co.jp/product/lifekeeper/documents/pdf/HowtoGet_EVAL_Code.pdf
評価版は製品版とまったく同じであるが、30日間の評価ができる"評価ライセンス"が必要となる。上記ドキュメントに記載されている手順で評価ライセンスの要求を行うと、評価ライセンスと製品がダウンロードできるURLが記載されたEメールが送られてくる。
今回ダウンロードするものは以下の3種類である。
- Install Supportプログラム(ISOイメージ)
- ダウンロードサイトにアクセスし、「Install」というディレクトリの「de.iso」というファイルをダウンロードする。
- Core Application(RPMパッケージ)
- ダウンロードサイトにアクセスし、「Core」というディレクトリに置いてあるRPMパッケージをすべてダウンロードする。
- Application Recovery Kit(RPMパッケージ)
- ARKのダウンロードリンクは評価ユーザごとに作成され、評価版要求時の質問票に記入していただいた評価希望のARKと評価ライセンスが置かれているので、これをすべてダウンロードする。
そのほかにも「Documentation」ディレクトリにはドキュメントを収録したISOイメージがあるので必要であればダウンロードする。
インストール
それでは必要なファイルが用意できたので、LifeKeeperのインストールをしていこう。インストール作業には表4の3つのステップがある。
- セットアップスクリプトの実行
- Core Application(RPMパッケージ)のインストール
- Application Recovery Kits(RPMパッケージ)のインストール
セットアップスクリプトの実行
セットアップスクリプトは、LifeKeeperを動作させるための条件のチェックやインストールディレクトリの作成、およびベースとなる基本ソフトのインストールを行うために用意されたスクリプトである。
操作はすべてスーパーユーザで実施する。ダウンロードしたISOイメージをマウントして、セットアップスクリプトを実行する。以下の例では、/tmpにダウンロードしたファイル「de.iso」を/mnt/cdromにマウントしている。
# pwd
/tmp
# ls
de.iso
# mount -t iso9660 -o loop de.iso /mnt/cdrom
# /mnt/cdrom/setup
セットアップスクリプトを実行すると、ターミナル上で対話形式のセットアッププログラムが起動する。各質問に対して「Yes」または「No」で回答をしていく。
質問の項目は表5のようなものがあり、基本的にはデフォルト値で応答してかまわない。
- カーネルバージョンの適合性のチェック
- ディストリビューションにあわせたLifeKeeperソフトウェアのインストール
- SCSI Genericデバイスの作成
- JREのインストール
- 特定のデバイスを制御するプログラムのインストール
- /etc/modules.confの編集とカーネルRAMイメージの作成
- ライセンスのインストール
質問の最後はライセンスのインストールである。ここで「Yes」を選択するとライセンスの認証画面に進む。
ライセンスの認証画面では、ライセンスをファイルで指定するか、直接コードを入力するかの2通りの方法を聞いてくる。ここで「Yes」とするとライセンスファイルの指定、「No」とすると直接ライセンスコードの入力を行うことになる。
セットアップスクリプトが完了したらOSの再起動を行う。その時に起動されるのはブートローダのinitrdに「initrd-KERNEL- VERSION.ELLK.img」のエントリがあるラベルを起動するようになる。この変更はセットアップスクリプトが自動で更新をする。
再起動が終了すれば、セットアップは完了である。同様にクラスタシステムを構成するすべてのサーバに対してセットアップスクリプトを実行する。