LifeKeeperのすべて 14

複数のIAサーバを一挙にHAクラスタ構成にする場合

複数のIAサーバを一挙にHAクラスタ構成にする場合

   図4は、すでに稼働している複数のIAサーバを一挙にHAクラスタ構成にするという、面白いアプローチである。


VMware 構成例3
図4:VMware 構成例3

   1台の既存サーバをHAクラスタ化するにもかなりの準備が必要であるが、複数を一挙にというと腰が引けてしまうであろう。だが、このようにスタンバ イサーバとして高性能なサーバを1台だけ用意して、そこに複数の仮想サーバを立て、それぞれを既存サーバの1台のスタンバイとして割り当てれば、導入はそ れほど大掛かりではなく済む。

   このように、LifeKeeperとVMware ESX Serverの相性は大変よく、今後もさらに様々な導入バリエーションが増えていくと思われる。現在、LinuxとWindowsの両方の仮想環境をサ ポートしたHAクラスタはLifeKeeperしかなく、唯一無二のソリューションといえる。

   また、LifeKeeperはIBM POWERプラットフォームをサポートしているため、「LPAR(Logical Partitioning)」もサポートしている。今後、Linux環境で幅広く使われるであろうと思われるオープンソースの仮想化技術「Xen」や、マ イクロソフトの「Microsoft Virtual Server」などの対応も開発計画に入っており、ハードウェア性能の向上に伴った仮想化環境に追随していく予定である。

   また、近年急速に導入が進みつつあるブレードサーバでは、ネットワークブートやSANブートなどの技術を活用してハードウェアリソースの自動配置な どを行うことができるミドルウェアが存在するが、そのような環境においてもLifeKeeperを適用できるような仕組みを今後考えていきたい。

この記事をシェアしてください

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る