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Linuxオープンソース白書2006
成長するLinuxオープンソースビジネス

富士通株式会社(FUJITSU LIMITED)
著者:サーバシステム事業本部 Linuxソフトウェア開発統括部 プロジェクト課長  嘉村 健   2006/1/12
システム構築からサポートまで総合的な対応能力で、顧客ビジネスのグローバル化や国際競争力拡大を支援

ThinkIT会員特典20%OFF    当社はLinuxの総合ソリューションベンダーとして、顧客がLinuxシステムを安心して利用するためのハードウェア、ミドルウェア、サポートやサービスおよびソリューションを提供している。

   Linuxはオープン性や拡張性などが高く評価され、企業の基幹業務システムや社会インフラでの利用が広がっている。当社はLinuxを次世代ITインフラの基盤OSと位置づけ、メインフレームやUNIXサーバーで培ってきた数々の高信頼化・高性能化技術や構築、導入、運用のノウハウをLinuxシステムに投入し、ミッションクリティカル向けのLinuxソリューションを提供している。


顧客システムの短期構築や安定運用を支える

   IAサーバーPRIMERGY(プライマジー)は、インテル社の最新プロセッサーを搭載。薄型ラックマウントサーバーやブレードサーバーをはじめとする幅広い製品が揃っている。Linuxの導入に便利なLinuxインストール代行サービスのバンドルタイプも好評である。ミドルウェアとしては、アプリケーションサーバーを含むインテグレーション、プラットフォームInterstage(インターステージ)、データベースSymfoware(シンフォウェア)およびPowerGres Plus(パワーグレス・プラス)、統合運用管理ソフトウェアSystemwalker(システムウォーカー)、クラスターソフトウェアを含む高信頼基盤ソフトウェアPRIMECLUSTER(プライムクラスター)などがあり、基幹UNIXシステムで実績あるミドルウェアを取り揃えている。

   Fujitsu Platform Solution Centerは、国内最大規模、そして最新設備での検証環境を用意し、事前の動作検証を無償で利用できる。Linux専門技術者が、導入前のシステム構築支援やコンサルティングにより、顧客を強力にバックアップする。コンサルティングから検証までの機能を統合したPlatform Solution Centerにより、ビジネスLinuxシステムのスピーディーな構築、導入が可能となる。保守・運用支援サービスのSupportDesk Product(サポートデスクプロダクト)は、ハードウェア、OS、ミドルウェアを含めたワンストップでのサポートサービスであり、これにより顧客システムの安定稼働を強力に支援していく。

   基幹IAサーバーPRIMEQUEST(プライムクエスト)は、世界最高水準の信頼性とコストパフォーマンスでLinuxでのミッションクリティカルシステムを提供する。当社独自のDual Sync.System Architecture(冗長同期アーキテクチャー)や最先端CMOS 90nm(ナノメートル)テクノロジーなど、テクノロジーイノベーションを結集した。メインフレームクラスのオープンミッションクリティカルシステムを実現する。

   当社のIT基盤「TRIOLE(トリオーレ)」と共にビジネスの継続性、柔軟性、効率性を実現し、顧客システムの短期構築や安定運用を支え、TCO削減やビジネスの発展に貢献する。


高付加価値製品の継続的な提供

   当社は今後も基幹システムにLinuxを適用させていく。これまでLinuxコミュニティの一員として、ダンプ強化やスケーラビリティ強化といった、基幹システムを支える信頼性や可用性の充実を図ってきたが、今後はリソース配分制御、動的リソース移動、ハードウェアの活性保守といった自律システム対応やサーバー統合機能を充実させていく。これらの機能はディストリビューションメーカーと協調して開発していき、次期標準カーネルへの取り込みを推進していく。これらの活動に取り組むことで、より信頼性の高いシステムを提供し、オープンソースソフトウェア開発への貢献も継続していきたい。

   当社は個々のソフトウェア製品、プラットフォーム製品をサポートを含めた統合システムで顧客に提供し、今後も高付加価値製品を継続的に提供していく。基幹市場に対してグローバルに展開し、顧客ビジネスのグローバル化や国際競争力の拡大も支援していく。

   ミッションクリティカル領域でのLinuxビジネスにおいて、長年基幹系システムを提供してきた経験と豊富なノウハウをベースに、システム構築からサポートまで総合的な対応能力を持つことが当社の最大の強みである。当社はLinuxにおける総合ソリューションのトップベンダーを目指していく。

書籍紹介
「Linuxオープンソース白書2006
新たな産業競争力を生む、オープンソース時代の幕開け」

※本連載はインプレスより発行の書籍「Linuxオープンソース白書2006」(ThinkIT監修)から一部抜粋し、転載したものです。
Linuxオープンソース白書 2006
■本書の構成
第1部のユーザー企業利用動向では、605社の情報システム管理者に聞いた独自調査データ177点を掲載。プレゼン用に、すべてのデータをCD-ROMに収録。
第2部の事業者動向では現在から将来のLinuxオープンソースビジネスを解説。
第3部の社会動向ではオープンソースの普及に向けて、教育や法律、そして世界各国の政府から地方自治体の取り組みまでを紹介。
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