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Linuxオープンソース白書2006
成長するLinuxオープンソースビジネス

株式会社日立製作所(Hitachi,Ltd.)
著者:プラットフォームソリューション事業部 主任技師  吉澤 亮吉   2006/1/13
組み込み分野からミッションクリティカル領域まで対応、信頼性に機軸をおいてLinuxの発展に貢献

ThinkIT会員特典20%OFF    当社では基幹システムを支える重要なプラットフォームとしてLinuxを位置付け、1999年にLinux対応専門組織を設置。5つの側面からLinuxの普及に取り組んでいる。

Linux、OSSの普及に向けた5つの側面からの取り組み
図1:Linux、OSSの普及に向けた5つの側面からの取り組み

   第1の「ハードウェア」として、PCサーバーHA8000をはじめとするエンタープライズ用途のサーバーから、情報家電に代表される組み込み機器まで、幅広いプラットフォームでLinuxに対応している。

   第2の「ミドルウェア」は、基幹分野でも高い実績のある当社のオープンミドルウェア製品をLinuxに対応、ミッションクリティカル領域に適用できるプラットフォームとして強化してきた。統合システム運用管理JP1、スケーラブルデータベースHiRDB、コラボレイティブEビジネスプラットフォームCosminexus、分散トランザクション管理OpenTP1などのラインアップを揃え、Linuxのバージョンアップにも迅速に対応する。

   第3の「各業種向けのソリューション」として、金融のミッションクリティカル向けフレームワークJustware、公共の電子申請や窓口基盤ソフトのアプリポーター、産業や流通向けの統合業務パッケージGEMPLANETなどを提供。また、新たな社内情報共有の形としてイントラブログを提唱し、BOXERBLOGを商品化している。

   第4の「サービス」は、問い合わせに対応する基本的なサポートに加え、Linuxシステムの運用保守を高度な技術でサポートする信頼性強化サービスを提供。また、レッドハットとのアライアンス強化とミラクル・リナックスとの技術協業を通して、Linuxのサポートをバックエンドから支える。

   そして5番目として、Linuxの成長とコマーシャルユースでの適用拡大に向けて積極的な「コミュニティ活動」を展開している。特に、日中韓OSS推進フォーラムでは、当社の桑原洋取締役が代表幹事を務めるほか、Linuxツールの開発など中核メンバーとして活動。また、Linuxのビジネス利用を推進するための非営利組織OSDL(Open Source Development Labs)や、情報家電分野でCE(Consumer Electronics)Linux Forumにも参画している。


Harmonious Computingの具現化

   当社のサービスプラットフォームコンセプトであるHarmonious Computingを具現化した製品として、統合サービスプラットフォームBladeSymphonyを2004年9月に発表した。BladeSymphonyは、ブレードサーバー、ストレージ、ネットワークをシステム管理ソフトでシームレスに統合管理する新概念の製品で、O SにLinuxを採用している。また、BladeSymphonyに搭載される当社のオープンミドルウェア製品は、Harmonious Computingに基づいて開発され、迅速な統合化、構築の容易さ、可用性の向上などの特長を持つ。

   BladeSymphonyを中核とする最適なLinuxプラットフォームを顧客へ迅速に、安心、確実に提供するにあたり、業務パッケージ、アプリケーションフレームワーク、ミドルウェアを組み合わせて事前検証し、「ベストプラクティススイーツ」として提供している。また、Linuxの基幹分野への拡大を促進するために、メインフレームなどで培ってきたシステム障害時の解析と解決、予防保守などのノウハウを信頼性強化サービスとして販売していく。特に、システムの障害解析の際に中心的な役割を果たすメモリダンプツールについては、当社がLinux Tough Dumpを新たに開発し確実性を追求している。なお、Linux Tough DumpはGPL(GNU General Public License)の下にオープンソース化し、コミュニティへ成果を還元している。


コミュニティやディストリビューションメーカーとも連携

   今後もLinux、OSSと自社製品を組み合わせ、ミッションクリティカル領域を含めてLinuxの採用を積極的に提案する。また、コミュニティやディストリビューションメーカーとの連携を通して、信頼性に機軸をおいてLinuxの発展に貢献していく。

書籍紹介
「Linuxオープンソース白書2006
新たな産業競争力を生む、オープンソース時代の幕開け」

※本連載はインプレスより発行の書籍「Linuxオープンソース白書2006」(ThinkIT監修)から一部抜粋し、転載したものです。
Linuxオープンソース白書 2006
■本書の構成
第1部のユーザー企業利用動向では、605社の情報システム管理者に聞いた独自調査データ177点を掲載。プレゼン用に、すべてのデータをCD-ROMに収録。
第2部の事業者動向では現在から将来のLinuxオープンソースビジネスを解説。
第3部の社会動向ではオープンソースの普及に向けて、教育や法律、そして世界各国の政府から地方自治体の取り組みまでを紹介。
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Linux/オープンソース白書2006
オープンソースの基礎知識
オープンソースの基礎知識
世界のオープンソース開発プロジェクト
キーマンインタビュー
OSS推進の理由と活動の展望
オープンソースを武器に拡大戦略をとるワイズノット
ERP業界にオープンソースで挑戦するビーブレイクシステムズ
再び拡大期を迎えるLinuxオープンソースビジネス
再び拡大期を迎えるLinuxオープンソースビジネス
オープンソースを中核にした新世代のベンチャー企業
SI事業者におけるオープンソースの位置付けと今後の可能性
組み込み分野の動向を変化させるオープンソース
Linux技術者の認定資格「LPI」国内の現状報告
Linux技術者の認定資格「LPI」国内の現状報告
実態調査で見るユーザー企業の利用動向
第1回 Linuxとオープンソースソフトウェアの認知度
第2回 サーバーOSの導入状況
第3回 ディストリビューション
第4回 技術者教育
第5回 オープンソースソフトウェアの導入意向
成長するLinuxオープンソースビジネス
第1回 レッドハット株式会社(Red Hat K.K.)
第2回 ノベル株式会社(Novell Japan,Ltd.)
第3回 ミラクル・リナックス株式会社(MIRACLE LINUX CORPORATION)
第4回 ターボリナックス株式会社(Turbolinux,lnc.)
第5回 モンタビスタソフトウエア(Montavista Software,lnc.)
第6回 日本アイ・ビー・エム株式会社(IBM Japan,Ltd.)
第7回 日本ヒューレット・パッカード株式会社(Hewlett - Packard Japan,Ltd.)
第8回 日本電気株式会社(NEC Corpotation)
第9回 富士通株式会社(FUJITSU LIMITED)
第10回 株式会社日立製作所(Hitachi,Ltd.)
第11回 デル株式会社(Dell Japan Inc.)
第12回 日本オラクル株式会社(Oracle Corporation Japan)
第13回 日本SGI株式会社(SGI Japan,Ltd.)
第14回 日本ユニシス/ユニアデックス/日本ユニシス・ソリューション(Nihon Unisys,Ltd.)
第15回 リネオソリューションズ株式会社(Lineo Solutions,lnc.)
第16回 SAPジャパン株式会社(SAP Japan Co., Ltd)
第17回 サン・マイクロシステムズ株式会社(Sun Microsystems, lnc.)
第18回 日本BEAシステムズ株式会社(BEA Systems Japan,Ltd.)