Windows 8 Store Applicationプログラミング(応用編) 6

参照の追加

参照の追加

ソリューションエクスプローラーの「すべてのファイルを表示」アイコンをクリックして、「参照設定」を表示させます。「参照設定」を選択状態にし、マウスの右クリックで表示されるメニューから、「参照の追加(R)」を選択します。表示される画面の左に表示されるWindowsを展開して「拡張」をクリックします。

すると、図5の画面が表示されます。画面を参考に2つの名前を選択してチェックを付け、〔OK〕をクリックします。1つは「Bing Maps for C#, C++, or Visual Basic」です。また,C#とVisual Basicのプロジェクトの場合は「Microsoft Visual C++ Runtime Package」も必要ですので、こちらも併せてチェックします。

図5:ソリューションエクスプローラーの「参照設定」から「参照の追加」を選択しBing Maps関連の名前にチェックを入れて〔OK〕ボタンをクリックする(クリックで拡大)

すると、ソリューションエクスプローラー内の「参照設定」内に2つの名前が追加されます。しかし、名前の先頭に黄色い▲マークが表示され、まだBing Maps SDKが使用できない状態になっています(図6)。

図6:まだBing Maps SDKが使用できない状態にある(クリックで拡大)

「構成マネージャ」の設定

この状態では、まだBing Maps SDKが使用できませんので、これを使用できるようにします。まず、VS2012のメニューから「ビルド(B)/構成マネージャ(O)」と選択します。「プラットフォーム」がAny CPUになっていますので、プルダウンメニューから、該当するプラットフォームを選択します。筆者の環境では×86を選択する必要がありました(図7)。

[閉じる]ボタンをクリックすると、ソリューションエクスプローラー内の「参照設定」にあった「Bing Maps for C#, C++, or Visual Basic (Beta)」と「Microsoft Visual C++ Runtime Package」の先頭の黄色いアイコンが消えています。これでBing Maps SDKの使用が可能になりました。

図7:「構成マネージャ」からプラットフォームを設定する(クリックで拡大)

コントロールの配置

のWidthに1920、Heightに1080と指定します。これは筆者のPCの解像度です。

表示されるデザイン画面の要素に名前空間を追加します。xmlns:bm=”Using:と入力すると値の一覧が表示されますので、Bing.Mapsを選択します。bm:Mapコントロールを配置します。するとBing.Mapsの地図が表示されるはずです、もし地図が表示されない場合は、一度VS2012を再起動してください。

書き出されるXAMLコードをリスト1、レイアウトは図8になります。

リスト1 書き出されたXAMLコード(MainPage.xaml)

  • (1) bmという名前空間を定義しています。
  • (2) 要素を配置し、CredentialsプロパティにBing Maps Account Centerで取得したBing Maps Keyを指定します。Bing Maps Keyの取得方法は後述しています。
<Page
  x:Class="Win8_Michitomo.MainPage"
  xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
  xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
  xmlns:local="using:Win8_Michitomo"
  xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
  xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
  xmlns:bm="using:Bing.Maps"■(1)
  mc:Ignorable="d" Width="1920" Height="1080">

  <Grid Background="{StaticResourceApplicationPageBackgroundThemeBrush}">
    <bm:Map Credentials="Bing Maps Account Centerで取得したBing Maps Key" x:Name="myMap"/>■(2)
  </Grid>
</Page>
図8:Mapを配置した。拡大縮小ボタンと、地図の表示モード選択ボックスは、実行時に自動的に表示される(クリックで拡大)

Bing Maps Keyの取得方法

Bing Mapsを使用するには下記URLのBing Maps Account Centerに行って専用のライセンスキーを取得する必要があります。
→ Bing Maps Account Center

Windows Live IDを持っている方はそのままSign Inします。持ってない方は「Create」から、Windows Live IDを作成してSign Inしてください。

画像付きの詳細な解説については、前回の「Bing Maps上に地震の震源地を表示する」を参照してください。

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