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統合化BI
統合化が進むBIツール

第2回:データを中心に統合化するOracle
著者:日本オラクル  桑内 崇志   2006/3/13
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企業知の展開

   冒頭でも説明したとおり、元々BIは特定業務から導入されてきたという歴史を持ちます。しかし、企業情報を戦略的に活用し、企業を効率化させたいという要望から、BIの全社展開が進んできています。

   BIを全社展開する場合、様々な考慮点が必要になります。情報セキュリティの観点では、部門や役職ごとにアクセスしてもよい情報を制御する必要があり、ID管理やアクセス制御といった機能は欠かせません。また、ユーザ教育や運用上の観点では、使用する分析ツールやインターフェースを統一したり、管理対象のデータベースの数をできるだけ減らしたりするといった統合DWHが求められます。


企業コンプライアンス

   今や企業コンプライアンスは企業情報システムに、必ずといっていいほどに求められています。個人情報保護法や日本版SOX法などの法律の整備が進み、透明性の高い企業経営を行うための基盤としてのITが求められているのです。コンプライアンスの観点では、「業務や経営状況を見える形にするための可視化」「不正なデータ改竄や情報漏洩を防ぐための情報セキュリティ」の2つのポイントが必要になってきます。

   経営の可視化を行うためには、1つのインターフェースで企業全体を見渡す必要があります。分散した情報から全体を見渡すことは難しいため、統合されたDWHから一元的に情報を入手するというアプローチが求められます。

   また、情報セキュリティで求められる要素は様々ですが、方法論でいうと情報の出口を少なくすればするほど、セキュリティレベルを向上させやすくなります。個人情報や経営に関わる情報は少しの漏洩であれば問題にならないという類のものではありません。データを分散させるとそれだけ漏洩のリスクを増大させる結果となります。

情報セキュリティ
図3:情報セキュリティ


コスト削減

   BIに限らず、効果に見合った投資という観点は常に求められているものです。BIツールは今まで高価というイメージを持たれてきました。この要因の1つのは、BIを構成するためにそれぞれの要素に専用のツールの組み合わせで構築をしていたためです。ソフトウェアのライセンスも高額になりますし、ツールの統合や運用管理にも多くの人的コストをかける必要があります。この問題を解決するのが、BI製品の統合化です。

   BIを構成するための要素を統合した製品を提供することで、初期導入コスト、構築コスト、運用管理コストの3つのコストを下げていくことが可能になります。日本オラクルの試算では、BIに求められる要素をすべて別の製品で構成する場合と、オラクルの統合化されたOracle DatabaseとOracle Fusion Middlewareの2つの製品で構成する場合では、初期導入コストだけで3から4倍の開きがあります。

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Oracle Business Intelligence

情報を生きた戦略に変えるOracleのBIソリューション
http://www.oracle.co.jp/solutions/business_intelligence/

Oracle Database 10g Release 2

Oracle Database 10gはクラスタによる高い信頼性とスケーラビリティ、ベンチマーク等で証明済のパフォーマンス、ISO 15408取得済の高度なセキュリティを特徴とする業界標準のデータベース管理システム。データウェアハウス用のデータベースとしても高い実績を誇る。
http://www.oracle.co.jp/database/

Oracle Application Server 10g Release 2

Oracle Application Server 10gは、データベースと業務アプリケーションを一つに融合・連携させる製品群、Oracle Fusion Middlewareの中核となる製品。SOAを実現するオープンでスタンダードなアーキテクチャで、企業システムに求められるアプリケーション基盤を実現。J2EE、Web Services、ID管理などの基盤に止まらず、統合ビジネス・インテリジェンスのアプリケーション基盤としてもETLからポータル、分析、レポーティングまで統合されたアークテクチャでトータルにサポートします。
http://www.oracle.co.jp/products/middleware/
日本オラクル 桑内 崇志
著者プロフィール
日本オラクル株式会社  桑内 崇志
システム事業推進本部 営業推進部 担当マネジャー
日本オラクル株式会社に入社以来、データベースやアプリケーション・サーバーのプロダクト・マネジメントやマーケティングに従事。現在はビジネス・インテリジェンスやデータベース関連製品のマーケティングを担当。


INDEX
第2回:データを中心に統合化するOracle
  はじめに
企業知の展開
  成功に導くためのビジネス・インテリジェンスの構築
  Oracleが実現するセキュアで統合されたビジネス・インテリジェンス