第2回:データを中心に統合化するOracle (4/4)

統合化BI
統合化が進むBIツール

第2回:データを中心に統合化するOracle
著者:日本オラクル  桑内 崇志   2006/3/13
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Oracleが実現するセキュアで統合されたビジネス・インテリジェンス

   さて、オラクルでは冒頭で説明したとおりデータ中心の観点から、企業内のすべてのデータを1つのDWHに統合し、情報として最大限活用することを提案しています。情報は統合度が高まるほど広い視野からの分析が可能となり、価値は高くなります。
セキュアで統合されたBI
図7:セキュアで統合されたBI
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   そのデータ基盤に統合されたBIツールを構成することによって、現状の問題点や今後の経営課題を解決する統合BI基盤を構築することが可能となるのです。


100TBのデータウェアハウスを支える基盤技術

   さて、統合されたDWHでは、実際の環境でスケーラビリティがだせなければ絵に描いた餅で終わってしまいます。OracleデータベースはかつてからTB(テラバイト)、PB(ペタバイト)をサポートするための設計が行われてきましたが、ここ最近になって実際に数十TB級のDWHを構築する例が登場してきました。

   2005年9月に米国のWinter Corpが世界最大のデータベースを調査するために例年実施しているTopten Programで、100TBのDWHがOracleデータベースで稼働していることを発表しました。

   Oracle Databaseでは、このような大規模なDWHを構築するための基盤技術として、パーティショニングやマテリアライズド・ビュー、データセグメントの圧縮、ビットマップ・スタージョイン、ビットマップ結合索引などを提供してきました。

コンポジット・リスト・パーティション
図8:コンポジット・リスト・パーティション

   また、Oracle Database 10gの提供するクラスタ技術Oracle Real Application Clustersを用いることによって、DWHの規模に応じてサーバを追加して処理能力を向上させることも可能となっています。

   そのほかにDWHに格納されたデータを有益な情報として活用するための多次元OLAP、データ・マイニングといった高度なBI機能を搭載します。


グランドデザインされたミドルウェア基盤

   オラクルのミドルウェア製品は、Oracle Fusion Middlewareとして統合した形で提供され、その中でBIの基盤となる機能が提供されています。

レポーティングツールOracle Reports
分析ツールOracle Discoverer
ETLツールOracle Warehouse Builder
ID管理ツールOracle Identity and Access Management Suite
ポータルOracle Portal
BAMエンジンOracle Business Activity Monitoring
システム統合エンジンOracle BPEL Process Manager
開発ツールOracle JDeveloper

表1:BIの基盤となる機能

   このようにオラクルは、BIを支える要素を広範にサポートする機能を統合された形で提供しているのです。また、これらの機能の管理にはDWHとミドルウェア基盤の一元的な管理を実現するOracle Enterprise Managerが提供されます。

Oracle Fusion Archtecture
図9:Oracle Fusion Archtecture
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   最後に、BIの機能というとフロントツールの見た目や操作性、分析手法などが話題にされることが多いですが、真の価値は見えないところに存在します。それは企業内のデータだと考えています。データから価値を引き出すアプローチがなければ、どんなに優れたツールでも役には立ちません。

   統合されたDWHから統合されたBIツールで、構築されたBIシステムこそ企業の戦略的な意思決定の基盤として大きな価値をもたらすのです。

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Oracle Business Intelligence

情報を生きた戦略に変えるOracleのBIソリューション
http://www.oracle.co.jp/solutions/business_intelligence/

Oracle Database 10g Release 2

Oracle Database 10gはクラスタによる高い信頼性とスケーラビリティ、ベンチマーク等で証明済のパフォーマンス、ISO 15408取得済の高度なセキュリティを特徴とする業界標準のデータベース管理システム。データウェアハウス用のデータベースとしても高い実績を誇る。
http://www.oracle.co.jp/database/

Oracle Application Server 10g Release 2

Oracle Application Server 10gは、データベースと業務アプリケーションを一つに融合・連携させる製品群、Oracle Fusion Middlewareの中核となる製品。SOAを実現するオープンでスタンダードなアーキテクチャで、企業システムに求められるアプリケーション基盤を実現。J2EE、Web Services、ID管理などの基盤に止まらず、統合ビジネス・インテリジェンスのアプリケーション基盤としてもETLからポータル、分析、レポーティングまで統合されたアークテクチャでトータルにサポートします。
http://www.oracle.co.jp/products/middleware/
日本オラクル 桑内 崇志
著者プロフィール
日本オラクル株式会社  桑内 崇志
システム事業推進本部 営業推進部 担当マネジャー
日本オラクル株式会社に入社以来、データベースやアプリケーション・サーバーのプロダクト・マネジメントやマーケティングに従事。現在はビジネス・インテリジェンスやデータベース関連製品のマーケティングを担当。


INDEX
第2回:データを中心に統合化するOracle
 はじめに
 企業知の展開
 成功に導くためのビジネス・インテリジェンスの構築
Oracleが実現するセキュアで統合されたビジネス・インテリジェンス
統合化が進むBIツール
第1回なぜ今、BI統合化なのか
第2回データを中心に統合化するOracle
第3回オープンアーキテクチャを採用した「Cognos 8 BI」
第4回ビジネス・パフォーマンス・マネジメントが実現する経営管理サイクル
第5回End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI
第6回統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム
第7回統合化のメリットと各社の特徴
関連記事 : システム企画担当者のためのBIシステム導入の勘所
第1回BIの世界を体験する−イントロダクション  オープンソースBIツールOpenOLAP
第2回BIシステムの特性を知る−基礎知識編(1) BIシステム導入の目的
第3回BIシステムの特性を知る−基礎知識編(2) BIシステムのアーキテクチャ
第4回BIシステムの特性を知る−基礎知識編(3) データベースとBIツール
第5回BIシステムの特性を知る−基礎知識編(4) BI構築プロジェクトの進め方
第6回BIシステムをつくってみる−実践編(1)設計−導入計画と要件定義
第7回BIシステムをつくってみる−実践編(2)設計と構築
第8回BIシステムをつくってみる−実践編(3)続・構築フェーズ
第9回BIシステムをつくってみる−実践編(4)構築フェーズ〜プロジェクト評価フェーズ
第10回BIシステムをつくってみる−実践編(5)機能拡張プロジェクト
第11回BIシステムの構成を決める−製品選択編(1)BIツール選択のポイント
第12回BIシステムの構成を決める〜製品選択編(2)BIツール選択(続き)とデータベース選択のポイント
関連記事 : BIツール選択に失敗しないために
第1回BIツール選択の基本は、分類すること
第2回分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(前半)
第3回分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(後編)
第4回レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(前半)
第5回レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(後半)
第6回モニタリング・ツールの選択〜経営者が必要とする表現力をチェック(前半)
第7回モニタリング・ツールの選択〜経営者の必要とする表現力をチェック(後半)

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