第5回:End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI (3/4)

統合化BI
統合化が進むBIツール

第5回:End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI
著者:日本ビジネスオブジェクツ  畝見 真   2006/4/3
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あらゆる情報活用ニーズに対応

   ここでは、BusinessObjects XIに統合されている、レポーティング、クエリ/分析、ダッシュボード、スコアカード、そしてアナリティックエンジンおよび、Microsoft Officeとの統合を紹介します。
エンタープライズ・レポーティング

   レポーティングでは、高度で緻密(ピクセルパーフェクト)なレポート作成が可能です。日本企業独特の帳票文化にも対応可能で、仕様通りのレポートを、マウスの簡単操作でグリッドにピッタリ合わせて、作成できます。また、表1にあげるようなあらゆるデータに接続でき、リスト形式、クロス集計表、業務帳票、法定帳票、フォームの複写など、レイアウトも多彩です。

  • Oracle
  • DB2
  • SQL Server
  • SAP R3
  • SAP BW
  • Sybase
  • Teradata
  • XML
  • MySQL
  • Excel
  • etc...

表1:接続可能なデータソース


クエリ/分析

   クエリ/分析では、自由自在なデータ検索と多次元分析が可能です。Web環境上でユーザ自ら必要なデータを検索し、自由にレポートを作成することができます。また、作成済みのレポートをユーザ個々の要望に合うように簡単にカスタマイズすることもできます。

   さらに多次元分析(OLAP)では、MOLAP、ROLAP、HOLAPといったすべてのタイプの多次元分析に対応し、目的別に使い分けることも可能となっています。


パフォーマンスマネジメント

   パフォーマンス マネジメントでは、企業戦略を現場のアクションに結びつける業績管理が実現できます。BSC(バランススコアカード)やシックスシグマに代表される各種経営管理方法論を実装でき、BSCでお馴染みの戦略マップビューによって企業戦略を容易に全社に浸透させることができます。

   また、各種KPIの状態を示すために最適な表現形態を実装しており、組織横断的な視点を提供し、リアルタイムなビジネス状況を把握するための経営ダッシュボードの作成も容易です。さらに、アラートによって予期せず発生してしまう様々な事象を監視し、自動的に警告を発することによってBAM(Business Activity Monitoring)をも可能としています。


3つのアナリティックエンジン

   さらに、パフォーマンスマネジメントでは、データをより深く分析するために3種類のアナリティックエンジンを搭載しています。セグメンテーション用のSet Analysis、予測・影響要因分析用のPredictive Analysis、そして、プロセス分析用のProcess Analysisです。Set Analysisでは、データのセグメント化によって、隠された傾向を発掘できます。

   Predictive Analysisでは、既存のデータからビジネスの主要原動力を迅速に検出し、将来のビジネス状況を予測することができるデータマイニングソリューションを提供します。そして、Process Analysisでは、様々な業務プロセスの品質を管理、改善し、良好な状態を維持するためのソリューションを提供し、企業の品質管理の取り組み(シックスシグマ、TQMなど)を支援します。


Microsoft Officeとの統合

   レポートやクエリ/分析で生成されたコンテンツはMicrosoft Officeアプリケーション上からもダイナミックに活用することができます。ExcelやWord、PowerPoint上から直接BIのコンテンツを呼び出し、検索結果のデータをダイナミックリンクで取り込むことができるのです。

   いったん取り込んだ内容は、必要に応じてMicrosoft Officeアプリケーション上から直接更新し、最新化することもでき、手間のかからない2次加工や2次利用が可能となります。

Officeとの統合
図5:Officeとの統合
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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日本ビジネスオブジェクツ 畝見 真
著者プロフィール
日本ビジネスオブジェクツ株式会社
マーケティング部 マネージャ  畝見 真

IT業界にてSEとして各種業務アプリケーションの構築に携わり、また1994年から外資系BIベンダーにて11年間に渡りプリセールスとして導入支援、そしてマーケティングとしてBIソリューション普及に従事。現在は、日本ビジネスオブジェクツ株式会社にてマーケティング マネージャとしてBI/EPM、BSCなど企業経営に必須となる包括的なBIソリューションの拡販および普及に従事し、BI/EPMエバンジェリストとしても活躍中。


INDEX
第5回:End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI
  真実の統合こそ、勝ち組企業の原動力
  EPMを具現化できる、最新鋭の完成された統合BIプラットフォーム
あらゆる情報活用ニーズに対応
  信頼あるデータ基盤の構築
統合化が進むBIツール
第1回 なぜ今、BI統合化なのか
第2回 データを中心に統合化するOracle
第3回 オープンアーキテクチャを採用した「Cognos 8 BI」
第4回 ビジネス・パフォーマンス・マネジメントが実現する経営管理サイクル
第5回 End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI
第6回 統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム
第7回 統合化のメリットと各社の特徴
関連記事 : システム企画担当者のためのBIシステム導入の勘所
第1回 BIの世界を体験する−イントロダクション  オープンソースBIツールOpenOLAP
第2回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(1) BIシステム導入の目的
第3回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(2) BIシステムのアーキテクチャ
第4回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(3) データベースとBIツール
第5回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(4) BI構築プロジェクトの進め方
第6回 BIシステムをつくってみる−実践編(1)設計−導入計画と要件定義
第7回 BIシステムをつくってみる−実践編(2)設計と構築
第8回 BIシステムをつくってみる−実践編(3)続・構築フェーズ
第9回 BIシステムをつくってみる−実践編(4)構築フェーズ〜プロジェクト評価フェーズ
第10回 BIシステムをつくってみる−実践編(5)機能拡張プロジェクト
第11回 BIシステムの構成を決める−製品選択編(1)BIツール選択のポイント
第12回 BIシステムの構成を決める〜製品選択編(2)BIツール選択(続き)とデータベース選択のポイント
関連記事 : BIツール選択に失敗しないために
第1回 BIツール選択の基本は、分類すること
第2回 分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(前半)
第3回 分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(後編)
第4回 レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(前半)
第5回 レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(後半)
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