第5回:End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI (4/4)

統合化BI
統合化が進むBIツール

第5回:End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI
著者:日本ビジネスオブジェクツ  畝見 真   2006/4/3
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信頼あるデータ基盤の構築

   BI活用の成功には信頼あるデータ基盤が必須となります。どんなに簡単に見栄えのよいレポートを見れても、中身が信頼できるものでなければ意味がありません。そして企業が戦略的情報活用を行うために、データ基盤に求められる要件には2つの大きな命題があります。Single Version of Truth(一元性、一貫性確保)とデータの品質と信頼性確保です。

   ビジネスオブジェクツでは、データ統合ソリューション製品であるData Integratorによって、企業内に蓄えられたデータ内から必要な情報のみを抽出、加工、変換し、整合性のとれた形で全社データウエアハウスや目的別データマートの構築を可能としています。

   これによってデータの一元性、一貫性が確保され、データの品質は向上し、信頼あるデータ基盤に基づく情報活用が実現できます。

データ基盤の理想
図6:データ基盤の理想
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


データ基盤とBI基盤の統合

   データ統合ソリューションによって構築された信頼あるデータ基盤を活用するためのプラットフォームとして統合BI基盤であるBusinessObjects XIを提供しています。さらに、ビジネスオブジェクツでは、この信頼あるデータ基盤とそれを活用するBI基盤を統合したソリューションを提供することができるのです。

   データ基盤とBI基盤の統合によって、管理者は、元データの変更がデータウエアハウスの何処に、どのレポートに影響をおよぼす可能性があるのかを容易に把握することができ、またユーザは今見ているレポート上の値は、どの元データから派生しているのかを管理者に頼ることなく自分自身で容易に確認することができるのです。

   データ基盤とBI基盤までが統合されて初めて企業は情報活用を戦略遂行や経営革新に役立てることができるのです。この完成された統合基盤は昨今、注目を浴びている内部統制対応にも威力を発揮することでしょう。

信頼できる情報はEnd to Endの統合から
図7:信頼できる情報はEnd to Endの統合から


End to Endの包括的なBI・EPMソリューション

   この特集は「統合化が進むBIツール」がテーマとなっていますが、表面上の所謂BIツールなるものを統合しただけではいくらかのコスト削減や容易な情報共有などの効果は期待できるものの、経営を革新し、企業競争力を強化し、内部統制にも対応できるだけの威力を発揮することが難しいということがおわかりいただけだでしょうか。

   ビジネスオブジェクツでは、企業内に蓄えられたデータを整合性のとれた形で統合し、一元性・一貫性のとれた信頼あるデータ基盤を構築でき、このデータ基盤を統合BI基盤(統合ポータル、統合リポジトリ、統合管理など)で活用することができます。

   BusinessObjects XIのビジネスインテリジェンスでは、レポートやクエリ/分析によって現場の意思決定を支援し、パフォーマンスマネジメントでは、予実管理や目標管理(MBO)から経営管理方法論(BSC、シックスシグマ、TQMなど)の実装までをサポートします。

   経営ダッシュボードでは、組織横断的にビジネス状況をリアルタイムに把握し、さらに、顧客ターゲティング、将来予測、影響要因分析、品質管理にいたるまで、縦に深く、横に幅広い、End to Endの包括的なBI・EPMソリューションを提供することができるのです。

End to Endの包括的なBI・EPMソリューションの提供
図8:End to Endの包括的なBI・EPMソリューションの提供


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日本ビジネスオブジェクツ 畝見 真
著者プロフィール
日本ビジネスオブジェクツ株式会社
マーケティング部 マネージャ  畝見 真

IT業界にてSEとして各種業務アプリケーションの構築に携わり、また1994年から外資系BIベンダーにて11年間に渡りプリセールスとして導入支援、そしてマーケティングとしてBIソリューション普及に従事。現在は、日本ビジネスオブジェクツ株式会社にてマーケティング マネージャとしてBI/EPM、BSCなど企業経営に必須となる包括的なBIソリューションの拡販および普及に従事し、BI/EPMエバンジェリストとしても活躍中。


INDEX
第5回:End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI
  真実の統合こそ、勝ち組企業の原動力
  EPMを具現化できる、最新鋭の完成された統合BIプラットフォーム
  あらゆる情報活用ニーズに対応
信頼あるデータ基盤の構築
統合化が進むBIツール
第1回 なぜ今、BI統合化なのか
第2回 データを中心に統合化するOracle
第3回 オープンアーキテクチャを採用した「Cognos 8 BI」
第4回 ビジネス・パフォーマンス・マネジメントが実現する経営管理サイクル
第5回 End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI
第6回 統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム
第7回 統合化のメリットと各社の特徴
関連記事 : システム企画担当者のためのBIシステム導入の勘所
第1回 BIの世界を体験する−イントロダクション  オープンソースBIツールOpenOLAP
第2回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(1) BIシステム導入の目的
第3回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(2) BIシステムのアーキテクチャ
第4回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(3) データベースとBIツール
第5回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(4) BI構築プロジェクトの進め方
第6回 BIシステムをつくってみる−実践編(1)設計−導入計画と要件定義
第7回 BIシステムをつくってみる−実践編(2)設計と構築
第8回 BIシステムをつくってみる−実践編(3)続・構築フェーズ
第9回 BIシステムをつくってみる−実践編(4)構築フェーズ〜プロジェクト評価フェーズ
第10回 BIシステムをつくってみる−実践編(5)機能拡張プロジェクト
第11回 BIシステムの構成を決める−製品選択編(1)BIツール選択のポイント
第12回 BIシステムの構成を決める〜製品選択編(2)BIツール選択(続き)とデータベース選択のポイント
関連記事 : BIツール選択に失敗しないために
第1回 BIツール選択の基本は、分類すること
第2回 分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(前半)
第3回 分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(後編)
第4回 レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(前半)
第5回 レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(後半)
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第7回 モニタリング・ツールの選択〜経営者の必要とする表現力をチェック(後半)

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