第3回:オープンアーキテクチャを採用した「Cognos 8 BI」 (4/4)

統合化BI
統合化が進むBIツール

第3回:オープンアーキテクチャを採用した「Cognos 8 BI」
著者:コグノス  高澤 正道   2006/3/20
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広範なビジネスインテリジェンス機能を統合

   Cognos 8 BIは、Webブラウザだけで、様々なスタイルのレポートの提供に加え、データ検索/データ分析/スコアカード/ダッシュボードおよびビジネスイベント管理のすべてが利用できます。なお、BI機能の詳細は、紙面の都合で紹介できないため、コグノスのホームページ(http://www.cognos.com/jp/)で確認してください。
Cognos 8 BI のポータル画面
図4:Cognos 8 BI のポータル画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


すべてのユーザ・ニーズに応える

   Cognos 8 BIなら、一般社員、経営層、ラインのマネージャーそれぞれが必要とする範囲や深さに応じたBI情報を提供することができるようになります。その範囲は、ある部門や国内の拠点にとどまらず、日本語以外のユーザも対象となります。すべてのユーザが共通のデータに基づいたレポート/分析/スコアカードなどを用いるからこそ、ユーザ間のコラボレーションが促進されます。

   また、一貫性を持ったデータが提供されるため、数字の妥当性を検証するようなこともなく、データに基づいて対応や対策の検討に多くの時間を当てることができるようになります。社内の様々なBIのユーザが、それぞれの方法で、広範なデータにアクセスできることになります。


すべてのBI機能がシームレスに連係

   シングルアーキテクチャだからこそ、BI機能間の連係もアーキテクチャのレベルでサポートされ、個別に作り込むといった技術要件は発生しません。例えば、あるレポートから別のレポートを呼び出すドリルスルーは、ドリルスルー先レポートと引数となるパラメータの指定といった極めて簡単な定義で行えます。

   また、パワーユーザが使っているレポートを共有することは、BI情報の活用レベルを押しあげる上で、重要なことです。Cognos 8 BIでは、エンドユーザもIT部門も同じソフトウェアを使用するため、個人が作成したレポートをもとに、IT部門において定型レポートや分析レポートを作成することも簡単です。

   データ分析や検索の結果が共有されるため、改めてレポートを作り直す必要はありません。そのままレポート作成環境に取り込み、フォーマットなどを加工できます。もちろん新たに一から作成することもできますが、ユーザが作成したレポートは一般に説得力があり、レポート開発の生産性を向上するだけでなく、利用価値の高いレポートを用意できます。


BI環境をきめ細かくコントロール

   IT部門は、様々なBIのニーズに応えつつ、BI環境をきめ細かくコントロールする必要があります。しかしCognos 8 BIなら、IT部門に大きな負荷をかけずにユーザやグループ、役割に応じて、様々なアクションやアクセスを許可あるいは拒否できます。

   また個別のニーズに合わせたレポートを一斉に配信、ポータル上にRSS形式で配信されたニュースの表示、重要なイベントの表示、ビジネス上のイベントの監視や追跡、メッセージの電子メールによる配信も行えます。このように、すべてのBI機能をユーザに提供することや、ニーズの異なる数百人、数千人にサービスを提供することを可能にします。


業績管理のための基盤

   BIは、企業の現状を把握し、健全な意思決定を行うパフォーマンス管理の基盤となります。スコアカードを使ってビジネスの現状を把握し、各種のレポートを通じて、ビジネスの裏側に隠された理由がわかるようになるといったことが例にあげられます。

   ビジネスのトレンド/リスク/チャンスは、データ分析で発見することができます。ビジネスイベント管理を使えば、意思決定のプロセスやビジネス上のイベントを管理し、注意が必要なイベントや例外的なイベントに対するアクションが迅速化され、小さなリソースでイベントのステータスが監視できるようになります。

   企業戦略の達成度を把握し、その推進要因を理解して最適な方法で将来の目標設定を行う上で、整合性と一貫性を持った情報は、今後ますます重要になってくると考えられます。一元化されたフレームワークを基盤として提供されるBIサービスを通じて、すべてのユーザがパフォーマンス管理を実践できる優れたソリューションを提供する、それがCognos 8 BIです。

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広範なビジネス・インテリジェンス機能を統合
「Cognos 8 Business Intelligence」

Cognos 8 BIは、Webブラウザだけで、様々なスタイルのレポートの開発と提供に加え、データ検索/データ分析/スコアカード/ダッシュボードおよびビジネスイベント管理のすべてが利用できます。なお、これらのBI機能の詳細は、コグノスのホームページで確認してください。

http://www.cognos.com/jp/
コグノス株式会社 高澤 正道
著者プロフィール
コグノス株式会社  高澤 正道
コグノス株式会社 マーケティング本部 プロダクトマーケティング
コグノスにて、プリセールス、コンサルタント、プロダクトマネージャーを経て、2004年より現職。この10年間は一貫して「Business Intelligence」に従事。


INDEX
第3回:オープンアーキテクチャを採用した「Cognos 8 BI」
  シンプルで完璧、実績のあるビジネスインテリジェンス
  共通のサービスを一元化したフレームワーク
  企業のITインフラにプラグイン
広範なビジネスインテリジェンス機能を統合
統合化が進むBIツール
第1回 なぜ今、BI統合化なのか
第2回 データを中心に統合化するOracle
第3回 オープンアーキテクチャを採用した「Cognos 8 BI」
第4回 ビジネス・パフォーマンス・マネジメントが実現する経営管理サイクル
第5回 End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI
第6回 統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム
第7回 統合化のメリットと各社の特徴
関連記事 : システム企画担当者のためのBIシステム導入の勘所
第1回 BIの世界を体験する−イントロダクション  オープンソースBIツールOpenOLAP
第2回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(1) BIシステム導入の目的
第3回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(2) BIシステムのアーキテクチャ
第4回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(3) データベースとBIツール
第5回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(4) BI構築プロジェクトの進め方
第6回 BIシステムをつくってみる−実践編(1)設計−導入計画と要件定義
第7回 BIシステムをつくってみる−実践編(2)設計と構築
第8回 BIシステムをつくってみる−実践編(3)続・構築フェーズ
第9回 BIシステムをつくってみる−実践編(4)構築フェーズ〜プロジェクト評価フェーズ
第10回 BIシステムをつくってみる−実践編(5)機能拡張プロジェクト
第11回 BIシステムの構成を決める−製品選択編(1)BIツール選択のポイント
第12回 BIシステムの構成を決める〜製品選択編(2)BIツール選択(続き)とデータベース選択のポイント
関連記事 : BIツール選択に失敗しないために
第1回 BIツール選択の基本は、分類すること
第2回 分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(前半)
第3回 分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(後編)
第4回 レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(前半)
第5回 レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(後半)
第6回 モニタリング・ツールの選択〜経営者が必要とする表現力をチェック(前半)
第7回 モニタリング・ツールの選択〜経営者の必要とする表現力をチェック(後半)

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