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| コミュニティによるゆるやかな連携 | ||||||||||
ソースコードがオープンソース化されていると、必要な人はインターネット経由でダウンロードする。不具合があったり、新しい機能を追加したい場合は、自由に改良できる。そして、改良した結果をまた公開(フィードバック)することで、ソフトウェアの品質がどんどん上がっていく。このようなオープンソースソフトウェアをより良くしたい開発者が集まることで、情報交換の場が生まれる。集まった開発者たちは共同開発を続ける。「オープンソースコミュニティ」は、このような集まりの総称である。オープンソースコミュニティへの参加者は、個人だけでなく、オープンソースソフトウェアを研究に利用している大学や研究機関、ビジネスに利用している企業から参加している場合もある(図2)。 ![]() 図2:オープンソースコミュニティによるオープンな開発体制 注4:日本OSS推進フォーラム「オープンソースソフトウェアが開発コミュニティからユーザーに届くまでの仕組み」 http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/SupportInfraWG.html | ||||||||||
| 利用者にとっての利点 | ||||||||||
では、オープンソースは利用者にとってどのような利点があるのだろうか。 まずエンドユーザーは、高機能なプログラムを無償で入手できる。インターネットをはじめとするIT技術が当たり前になる中で、低コストで導入できるオープンソースは、デジタルデバイドを改善する効果を持つ。 企業では、オープンソースにより、導入コストを下げることができる。また、特定のソフトウェアベンダーのバージョンアップや機能追加につきあわされる「ベンダーロックイン」を回避することが可能になる。これは、官公庁や公共機関で、特に問題となる。 オープンソースソフトウェアそのものを販売したり、サポートサービスを提供したり、システム構築に利用するといったビジネス利用も増えている。これらのIT企業にとっては、低コストでサービスを提供できることを意味する。また、オープンソースがある種のブームになっている状況では、マーケティングの一部として取り組んでいる企業もあるだろう。 「オープンソース」は、自由に利用できるソースコードを表す言葉として、1998年にエリック・レイモンドらにより使われ始めたものだ。それまで、自由に利用できるソフトウェアという考え方は、企業には受け容れにくいものだったが、「オープンソース」という、いわばマーケティングキャンペーンを展開することによって、多くの企業の注目を集めることに成功した。 その後のオープンソースの発展は、必ずしも順調ではなかった。最初のオープンソースブームと共にスタートしたベンチャー企業の多くは、ITバブルの崩壊で姿を消した。しかし、オープンソースは消えてしまったわけではない。企業が消えても、ソースコードはオープンなままだ。現在も地道な活動により、着実に仲間を増やしている。 | ||||||||||
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| 書籍紹介 「Linuxオープンソース白書2006 新たな産業競争力を生む、オープンソース時代の幕開け」 ※本連載はインプレスより発行の書籍「Linuxオープンソース白書2006」(ThinkIT監修)から一部抜粋し、転載したものです。 ![]() ■本書の構成 第1部のユーザー企業利用動向では、605社の情報システム管理者に聞いた独自調査データ177点を掲載。プレゼン用に、すべてのデータをCD-ROMに収録。 第2部の事業者動向では現在から将来のLinuxオープンソースビジネスを解説。 第3部の社会動向ではオープンソースの普及に向けて、教育や法律、そして世界各国の政府から地方自治体の取り組みまでを紹介。 「Linuxとオープンソースのビジネスの今」をすべて収録した「Linuxオープンソース白書2006」のご購入はコチラから | ||||||||||
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