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読者の皆さん、こんにちは。 この連載も、残すところ後2回となりました。今回からは、製品選択編と題して、BIシステム構築の際に頭を悩ませるBIツールやデータベースの選択方法について、ポイントをご説明していきます。 |
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| BIツールの分類 | ||||||||||||||||
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BIシステムプロジェクトのシステム設計では、ハードウエアやデータベースの選定も重要ですが、なんといっても、BIツールの選定がポイントになります。市場には、たくさんの種類のBIツールがあり、それらをまとめて比較するのは大変難しいことです。 また、BIシステムの構成自体が以前より、複雑になってきているため、単一のBIツールでは、全てのユーザ要件をカバーしきれなくなってきています。 今までのBIシステムは、マーケティング担当者による売上分析に代表されるように、データを分析し、原因を追究し、対策を立てて実行するといった一連の流れを、特定の担当者が一人で行うことを前提としていました。ところが、最近では、このような一連の流れを、会社全体の様々な部署や役職レベルで分担して行うようになってきています。 このような業務を支援するBIシステムは、だれがいつ計画(Plan)し、だれがいつ実行(Do)し、だれがいつ結果を評価(See)していくのかというアクション・シナリオに基づいて構築される必要があります。アクション・シナリオ型のBIシステムでは、今までのように一部の専門家や高度な分析機能に対応したツールだけではなく、アクション・シナリオに登場する色々な作業フェーズや担当者レベルに応じた複数のツールを組み合わせて使用する必要があります。すなわち、Plan-Do-Seeサイクルのそれぞれのフェーズで、最適なツールを選んで組み合わせること、それが現在のBIツール選定のポイントなのです。 そこで、いくつかの比較の基準を設けて評価するわけですが、もっとも一般的な基準として考えられるのは、どのようなユーザ層に対してBIツールを選定するのかという点です。 BIシステムの場合、想定されるユーザ層は、大まかに分けると
の3つになります。これらのユーザ層それぞれに適合する形で、BIツールは、
の3つのタイプに分類されます。(図1) ![]() 図1:ユーザ種別とBIツールの分類 ユーザ層とは別の基準として、Plan-Do-SeeサイクルのどのフェーズでBIツールを使用するのかという点があります。先ほどの分類でいうと、過去のデータの傾向分析や、計画値を決めるためのシミュレーションを行うPlanフェーズに適しているのが分析ツール、実績値と計画値の状況をみながら日常業務を遂行するDoフェーズに適しているのがレポーティングツール、計画の達成度を検証し、戦略を修正していくSeeフェーズに適しているのが、モニタリング・ツールということになります。(図2) ![]() 図2:Plan-Do-SeeサイクルとBIツールの分類 |
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