第6回:統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム (3/4)

統合化BI
統合化が進むBIツール

第6回:統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム
著者:マイクロソフト  米野 宏明   2006/4/10
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優れた開発生産性と設計柔軟性

   マイクロソフトの統合BIプラットフォームは、エンドユーザのレポーティングの柔軟性を維持しつつ、開発期間の短縮および再利用性の向上をはかることができます。

   OLAPデータベースやレポート、データ統合ワークフローなどの機能はすべて、開発生産性およびメンテナンス性の高いグラフィカルなBI開発ツール「Business Intelligence Studio」が、一元的に開発・管理します。

   GUI操作が中心で、プログラミングの知識は不要となり、開発された標準化データやサービスは、Excelなどから簡単に利用できます。

Business Intelligence Studio
図2:Business Intelligence Studio
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   またダッシュボードで共有するスコアカードや連動レポートは、「Office Business Scorecard Builder」ツールの直感的な操作で、データ構造に関する知識がないエンドユーザでも簡単に作成することができます。標準化されたレポートやKPIを取り込むこともできるため、高品質なインテリジェンスをテンプレートとし、個々のユーザ環境に最適化されたインテリジェンスへの再構成が可能です。

   マイクロソフトの統合BIプラットフォームはこのように、標準化データやサービスの開発生産性の大幅な強化と、容易かつ柔軟なエンドユーザレポーティングの両立を実現します。

Office Business Scorecard Builder
図3:Office Business Scorecard Builder
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情報ライフサイクル管理によるセキュリティとトレーサビリティの強化

   またマイクロソフトの統合BIプラットフォームでは、データ、インターフェース、加工された情報がそれぞれのレベルで高度なセキュリティとトレーサビリティが確保されています。

   データベースレベルでは、通信プロトコルの暗号化や証明書機能、パスワードポリシー、データそのものの暗号化機能を装備し、機密情報を強力に保護します。さらに、データベースに対するアクションのログ記録やC2レベルの監査機能もサポートしており、不正なアクセスを監視/排除することも可能です。

高度なセキュリティの実現
図4:高度なセキュリティの実現
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   フロントエンドでのスコアカードやレポートの定義と更新、ダッシュボードへのアクセスについても、その対象やユーザ情報がログとして記録されます。Excelで作成したレポートなどの文書ファイルは、更新の度にその差分がSharePoint上に累積されていきますので、変更履歴のログ管理が可能になるとともに、差分データを使っていつでも任意の時点の状態(バージョン)に戻すことができます。

   さらにOffice Professional Edition 2003がサポートするInformation Rights Management機能により、Office文書や電子メールの暗号化およびアクセス制御、印刷やコピー、転送の禁止、ファイルの有効期間の設定などが可能になります。これにより、正当なアクセス権を持つユーザが外部に持ち出した情報に対しても、高度なセキュリティが確保されます。

アクセス許可の設定
図5:アクセス許可の設定
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   マイクロソフトの統合BIプラットフォームはこのように、機密情報の発生から消滅までのライフサイクル全体を制御し、安全かつ利便性の高い情報活用インフラを提供します。

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マイクロソフト株式会社 米野 宏明
著者プロフィール
マイクロソフト株式会社  米野 宏明
インフォメーションワーカービジネス本部 シニアプロダクトマネージャー
BIコンサルティング、ソリューション提案業務を経て現職。Office Business Scorecard ManagerなどBI系Office製品のマーケティングを担当。データベーススペシャリスト(情報処理技術者試験)。


INDEX
第6回:統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム
  BIプロセス全体をカバーするマイクロソフトの統合BIアーキテクチャ
  マイクロソフトの統合BIプラットフォーム
優れた開発生産性と設計柔軟性
  ユーザフレンドリな操作性と多彩な機能の統合
統合化が進むBIツール
第1回 なぜ今、BI統合化なのか
第2回 データを中心に統合化するOracle
第3回 オープンアーキテクチャを採用した「Cognos 8 BI」
第4回 ビジネス・パフォーマンス・マネジメントが実現する経営管理サイクル
第5回 End To Endの包括的なBI・EPMを提供するBusinessObjects XI
第6回 統合マネジメントシステムを実現するBIプラットフォーム
第7回 統合化のメリットと各社の特徴
関連記事 : システム企画担当者のためのBIシステム導入の勘所
第1回 BIの世界を体験する−イントロダクション  オープンソースBIツールOpenOLAP
第2回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(1) BIシステム導入の目的
第3回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(2) BIシステムのアーキテクチャ
第4回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(3) データベースとBIツール
第5回 BIシステムの特性を知る−基礎知識編(4) BI構築プロジェクトの進め方
第6回 BIシステムをつくってみる−実践編(1)設計−導入計画と要件定義
第7回 BIシステムをつくってみる−実践編(2)設計と構築
第8回 BIシステムをつくってみる−実践編(3)続・構築フェーズ
第9回 BIシステムをつくってみる−実践編(4)構築フェーズ〜プロジェクト評価フェーズ
第10回 BIシステムをつくってみる−実践編(5)機能拡張プロジェクト
第11回 BIシステムの構成を決める−製品選択編(1)BIツール選択のポイント
第12回 BIシステムの構成を決める〜製品選択編(2)BIツール選択(続き)とデータベース選択のポイント
関連記事 : BIツール選択に失敗しないために
第1回 BIツール選択の基本は、分類すること
第2回 分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(前半)
第3回 分析ツールの選択〜パワーユーザに必要な機能をチェック(後編)
第4回 レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(前半)
第5回 レポーティング・ツールの選択〜大量ユーザのサポートに必要な機能をチェック(後半)
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第7回 モニタリング・ツールの選択〜経営者の必要とする表現力をチェック(後半)

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