第3回:Eclipse3の基本操作を憶えよう (4/4)

How to Eclipse!
Eclipse3ではじめるJava Webアプリケーション開発

第3回:Eclipse3の基本操作を憶えよう
著者:宮本 信二   2005/2/1
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Eclipseの起動構成

   Eclipseの起動ファイルは、eclipseディレクトリのeclipse.exeです。このファイルをダブルクリックするとEclipseが起動します(図4)。

   次に起動構成について説明します。起動構成とは、Javaプログラム(など)を実行する際の種々の設定のことです。例えば、起動時の引数やVM引数などを指定するには、起動構成画面で設定する必要があります。ここでは簡単な引数の設定の手順を紹介します。起動構成画面を開くには、Eclipseのメニューから「実行→実行...」を選択します。そして次のことを行います。

  1. 面左の構成で、「Javaアプリケーション」の「Hello」を選択する(注1)
  2. 「引き数」タブを押す
  3. プログラム引数に引数を入力する
※注1    前回の記事の手順で、一度Helloクラスを実行していれば既にHelloの起動構成が作成されていますが、ない場合は「新規」ボタンから新たに作成します。

   「実行」ボタンを押すと、この引数を元にHelloクラスを実行します。なお、前回の記事のHelloクラスのままだと、引数がわたされても"hello"しか出力しないので、実際に引数が渡されたことを確認したい場合は、デバッグ実行して確認するか、args引数をSystem.outしてみてください。

   なお、一度設定した起動構成は保存されているので、以降はツールバーの「実行」アイコンから選択して実行することができます(図11)。最初の一回だけが必要で、毎回この起動構成の設定する必要はありません。

履歴から実行
図11:履歴から実行



プラグインのインストール

   さて、最後にEclipseの特徴の1つであるプラグインの利用法について説明しましょう。ここでは、XMLを編集する「XMLBuddy」をインストールする手順を説明します。Javaアプリケーションの開発では、XMLファイルを編集することが多いのですが、残念ながらEclipse本体では、XML編集用の機能は提供されていません(テキストエディターで編集することはできますが)。XMLBuddyは、XMLファイルの構文ハイライトおよび、DTDなどのスキーマを元にしたコードアシスト機能を提供しています。便利なプラグインなので、早いとこ入れておきましょう。

   XMLBuddyはhttp://xmlbuddy.com/から次の手順でダウンロードします。

  1. Downloadのリンクを選択
  2. ライセンス画面で「I Accept」を選択(注2)
  3. 次の画面で「Download XMLBuddy」を選択
  4. 次の画面で、FOR ECLIPSE 3.0M9/RC1の方の「XMLBuddy zip file」を選択
※注2    フリー版は開発者個人において、無償で利用できますが、組織的に利用する場合は、ライセンスをご確認ください。

   ダウンロードしたxmlbuddy_xxx.zip(現在の最新版はxmlbuddy_2.0.10.zip)を展開し、中のcom.objfac.xmleditor_2.0.10フォルダを、eclipseをインストールしたディレクトリのpluginsフォルダにコピーします(図12)。

XMLBuddyのインストール
図12:XMLBuddyのインストール


   Eclipseを再起動するとインストール完了です。xmlという拡張子のファイルはXMLBuddyのエディターで開くことができ、タグなどがハイライトされて便利です。DTDやXMLスキーマを宣言してあれば、コードアシストも有効です(図13)。

XMLBuddyのXMLエディター
図13:XMLBuddyのXMLエディター



まとめ

   今回は、Eclipseを使う上で知っておかないと困る基本操作について説明しました。その中で、クラスパスの設定方法やプラグインのインストール方法についても説明しました。次回は、Java開発を効率的にすすめるためのEclipseの機能を紹介します。

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著者プロフィール
宮本 信二  http://muimi.com/
テクニカルライター。Ja-Jakartaコミッタ。Java Webアプリケーション開発業務を経て、現在、主にJavaやOSS関連の調査、執筆を行っている。著書に「Eclipse 3 完全攻略」、「JavaデベロッパーのためのApacheAnt入門」(ソフトバンクパブリッシング)、「徹底解説!JSFのすべて」(秀和システム)などがある。


INDEX
第3回:Eclipse3の基本操作を憶えよう
  ワークベンチ
  Eclipseの基本操作
  プロパティー画面
Eclipseの起動構成
Eclipse3ではじめるJava Webアプリケーション開発
第1回 Eclipse3の概要とインストール
第2回 Eclipse3の基本機能
第3回 Eclipse3の基本操作を憶えよう
第4回 Eclipseの便利な機能
第5回 Webアプリケーションの開発(1)〜JSP作成〜
第6回 Webアプリケーションの開発(2)〜サーブレットの作成〜
第7回 データベースの利用
第8回 フレームワークの利用
第9回 O/Rマッパーの利用
第10回 JUnitの利用
第11回 Antの利用
第12回 CVSの利用(1)
第13回 CVSの利用(2)
Eclipseが提供するBIとレポーティングツール
第1回 インストールからはじめるEclipse BIRT
第2回 データベースのデータをレポートに出力しよう
第3回 レポートを作成しよう
第4回 スクリプティング機能・Tomcatでのプレビュー・レポートエンジンを使用したレポート出力
Eclipse実践プラグイン開発
第1回 Eclipseとプラグイン
第2回 プラグインの配布とインストール
第3回 基本的なGUIコンポーネントの利用
第4回 JFaceのGUIコンポーネント
第5回 メニューとポップアップ・メニューの拡張
第6回 ビューの拡張
第7回 エディタの拡張
第8回 パースペクティブの拡張
第9回 プロパティと設定の拡張
Eclipse WTPによる標準開発ツールの提供
第1回 Eclipse WTPの概要とインストール
第2回 Eclipse WTPでHello World
第3回 Eclipse WTPのDB系ツールを使う
第4回 Eclipse WTPのエディタとその他のツール

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